トレイルランナーで環境活動家のフェリペ・カンシーノは、マイポ渓谷の流域を120キロに渡って走り、アルト・マイポ水力発電プロジェクトが地域の生態系やコミュニティ、その伝統に及ぼす影響や、サンチアゴの710万人の住人の水源にもたらす脅威を明らかにします。
このフィルムはチリ中央のアンデス山脈の奥深くにあるマイポ渓谷が舞台となります。マイポ渓谷を流れるマイポ川は、首都サンチアゴの710万人の住民の水を供給し、この渓谷のコミュニティ、生態系、そしてこの渓谷の伝統を支えています。しかし、現在この川は、アルト・マイポ水力発電プロジェクトに脅かされています。地元のトレイルランナーで活動家のフェリペ・カンシーノは、アルト・マイポのパイプラインに沿って120キロ、累積標高5,800メートル以上を走り抜けます。この縦走の途上でフェリペは、このプロジェクトがいかに川の水路を変え、渓谷に存在する小さな村々とその伝統を消滅させ、サンチアゴの水源を脅かし、自然環境に恒久的に影響を及ぼしているのかについて明らかにします。『流域を救うために走る』は、この生態系の真の価値と、この国の開発システムの高いコストを示しています。チリは異なる道を選ぶのでしょうか?